お客様導入事例|ビル清掃業務改善
ケルヒャー業務用品を導入いただいたお客様の事例をご紹介いたします。
バキュームスイーパー、バキュームクリーナー導入企業株式会社 横浜国際平和会議場様
複合MICE※1 施設として国内最大級の規模を誇り、国際会議の開催実績は常に国内トップクラスを誇る「パシフィコ横浜」を運営。展示会、コンサート、イベントなど、年間を通じてさまざまな催事が開催されている。
※1 MICEとは、Meeting(企業ミーティング)、Incentive Travel(報奨・研修旅行)、Convention(国際会議)、Exhibition/Event(展示会/イベント)などのビジネスイベントの総称。
2020年4月に開業したパシフィコ横浜ノース。
無柱かつカーペット仕様のホールとしては国内最大規模となる約6,300㎡の多目的ホールと大小42室の会議室を有し、いずれもカーペットフロアとなっている。
ハードフロアではほうきとちり取りで木くずや釘を回収するが、カーペットではパイル内に入り込むため、確実に、そして素早く回収することが求められる。
パシフィコ横浜の清掃管理と、清掃に関する渉外を担当している清掃センターでは、国内初となるカーペット仕様にカスタマイズした搭乗式スイーパー「KM 85/50 R Bp」(カーペットオプションキット付)をはじめ、コードレスアップライトバキューム、カーペットスイーパーなどを次々に導入。
効率化はもちろん、安全に作業できるようケルヒャーブランドのカーペット機器を選んでいただいた。
各清掃機器の使用シチュエーションを、多目的ホールを舞台に迫った。
取材協力
パシフィコ横浜 清掃センター 副所長 兼
ノース清掃統括責任者 小早川宏朗氏
広大なカーペットフロアを安全かつ速やかに清掃
劇場式ホール、会議室、展示場、ホテルを1か所に集約した「ALL IN ONE」をコンセプトに設計され、国内最大級の複合 MICE 施設として知られるパシフィコ横浜──。
国立大ホールは「貝」、会議センターは「光」、展示ホールは「波」、ホテルは風をはらむ「帆」をイメージした美しくユニークな外観は、横浜のランドマーク的存在である。
2020年4月には、「パシフィコ横浜ノース」(施設所有者:横浜市)が開業。PFI 事業者※ 2 として、パシフィコ横浜が管理運営を担うことになった。 国内最大規模となる約 6,300m2の多目的ホール(最大 8 分割可能)を備えた同施設は、大型パーティー、企業コンベンション、会議などに対応できる多機能な新・複合コンベンション施設として、多様なお客様のニーズを支えている。
※ 2 Private Finance Initiative(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)とは、公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う手法。
施設全体の清掃管理を行うのは、株式会社 横浜国際平和会議場の清掃センターの面々だ。総勢100 人を超える清掃スタッフは5チームに分かれ、パシフィコ横浜ノースの開業にあたっては、約20名が増員された。
パシフィコ横浜ノースの清掃統括責任者として活躍する小早川宏朗氏は開業当時、タイルカーペットが敷き詰められている多目的ホールの清掃を考え、苦慮したという。
「パーティーとしての用途はもちろん、展示会としても使用されます。ブースの設営・撤去時には、木くずや木片がタイルカーペットの中に入っていきますし、釘や針金なども多く落ちています。当然、ハンディーバキュームのようなものでは木くずは取りきれません」
広大なカーペットフロアに加え、多くの施工業者が設営や撤去作業するなかで清掃を行うことも珍しくない。当然、催事はひっきりなしに開催されることから、常に原状回復清掃が絶対条件となる。安全かつ速やかに作業できる方法を探し、当社の搭乗式スイーパー「KM 85/50 R Bp」を選んでいただいた。
「営業の方からは、日本の導入1号機と聞いています。倉庫や屋外、半屋外仕様のものをカーペット仕様(カーペットオプションキット)に変更できると聞いたんです。また、1時間で3,000㎡以上を清掃できるカーペットの機械というのは見たことがなかったので、これしかないなと」
「KM 85/50 R Bp」は、バッテリー駆動の搭乗式スイーパーであるが、コンパクトなモデルとなっている。小早川氏いわく「パシフィコ横浜ノースでは通れないところはありません」と高く評価いただいた。
また、オプションとして左サイドブラシを追加し、フロント部分はダブルブラシにカスタマイズし、メインブラシの部分は「カーペットキット」に切り替えた。帯電防止仕様に加えて、たたきブラシの機能で釘はもちろん、カーペットの中に入り込んだ木くずを難なく回収することができる。
「KM 85/50 R Bp」以外にも、除塵作業の効率化を考え、カーペットスイーパー「CVS 65/1 Bp」とコードレスアップライト式バキュームクリーナー「CV 30/2 Bp」をそれぞれ導入いただいた。両製品については、共通リチウムイオンバッテリーの「バッテリーパワープラス36Vシリーズ」で稼働させることができる。
搭乗式スイーパー「KM 85/50 R Bp」
カーペットスイーパー「CVS 65/1 Bp」
コードレス アップライト式バキュームクリーナー「CV 30/2 Bp」
搭乗式スイーパー「KM 85/50 R Bp」(カーペットオプションキット付)
展示会の設営後清掃や原状回復清掃では、清掃スタッフはまずバキュームで吸塵できないごみを手拾いしていく。
その間に、「KM 85/50 R Bp」でカーペットの破損やシミがないか確認しつつ、全面をざっと除塵
していく(写真1)。
「KM 85/50 R Bp」は2台あるため、1台は全面を除塵しつつ、チェック、仕上げ用としても活用したり、もう1台をフォワイエで走らせたり、もしくはイベントが始まる当日の朝に、全4フロアを除塵しながら回ることもあるそうだ。
「『KM 85/50 R Bp』を日本で一番、乗り回しているかもしれません(笑)。清掃能力、スピード感、いずれも問題ありません」
【写真1】コンパクトサイズでありながら、清掃能力は5,100 m²/h(理論値)を確保
【写真2】前進と後進の動きは、選択スイッチを使って直観的に設定および調整できる
【写真3】2タンクのコンテナは、50Lまで回収できる
【写真4】視認性が良く、安全に操縦することができる
✓ポイント
ハードフロア&カーペットフロアの搭乗式スイーパー
計2台で施設全体を駆け回る
▶多目的ホールは国内最大規模の床面カーペット仕様で約6,300㎡。フォワイエなども含め、 搭乗式スイーパーで全面バキュームすることで効率化に成功。
KM 85/50 R Bpカーペットスイーパー「CVS 65/1 Bp」
「KM 85/50 R Bp」による全面除塵と並行し、2台ある「CVS 65/1 Bp」も活用していく。
「アメリカの清掃展示会で、釘やペットボトルを容易に回収するスイーパーを見かけました。手押しスイーパーでペットボトルや釘などを回収できる清掃能力と堅牢性に驚いたことをいまでも覚えています。ただ、日本への輸出は難しそうだったので、その経験をもとに、日本の清掃展示会に釘を大量に持参しました。各社のスイーパーで試験してもらい、一番吸ってくれたのが『CVS 65/1 Bp』だったのです」
その高い清掃能力と堅牢性に惹かれ、合計4台を導入いただいた。2台は展示ホールのコンクリート床に使用し、もう2台をパシフィコ横浜ノースのカーペットフロアで使用している。
「搭乗式の『KM 85/50 R Bp』は、私を含めて専任の者で操作しています。ただ、『CVS 65/1 Bp』については、誰でも操作できます。これまでは手袋をして、人力で釘や粗ごみを拾っていましたから、両製品を導入したことで安全性が高まったと感じています」
【写真5】簡単に手押しできて、方向転換も容易。清掃能力は1,800 m²/h(理論値)を確保
【写真6】コンテナ容量は20L
簡単に着脱することができる
✓ポイント
床面を選ばず幅広く回収できる釘まで拾える堅牢性も◎
▶誰でも簡単に扱えることができる手押しスイーパーを合計4台導入いただき、コンクリート床、カーペットフロアでフル活用。人の手による釘を拾う作業が軽減し、安全性がアップ。
CVS 65/1 Bpコードレス アップライト式バキュームクリーナー「CV 30/2 Bp」
他社製のコードレスアップライトバキュームに加えて、3台の「CV 30/2 Bp」を導入いただいた。
他社製のコードレスアップライトバキュームとの使い分けは、多目的ホール付近にある小会議室や出展者の控え室になっている場所などは「CV 30/2 Bp」を積極的に活用いただいている。
「別のコードレスアップライトバキュームは、細かいところに不向きです。パシフィコ横浜ノースには大小42室の会議室の他にも多くの控室があるのですが、従来ですとアップライトで全面を除塵して、隅などの細かいところはハンディーバキュームで対応していました。『CV 30/2 Bp』であれば、サクションホースがありますので、隅も問題なく除塵できます。1台で完結できるので、持ち運びがとにかく楽になりましたね」
広大な施設であるパシフィコ横浜では、資機材の運搬一つを取っても、楽に行えることが前提条件であるという。
「CV 30/2 Bp」は、6.3kg(アクセサリーを含まない)という軽量さに加えて、持ち手もあることから、ちょっとした段差などがあっても難なく運搬することができる(写真9)。
【写真7】サクションホースを用いて、細かいところをきっちり除塵することができる
【写真8】作業時は、脚で押さえて本体を倒すだけ。すぐ作業にあたれる
【写真9】持ち手もあることから、片手で楽々と持ち上げることができる
✓ポイント
ハードフロア&カーペットフロアの搭乗式スイーパー
計2台で施設全体を駆け回る
▶アップライトバキュームとハンディーバキュームの2台の清掃機器を持ち込み、会議室の除塵作業を実施していたところ、サクションホースによって1台で完結。運搬の面でも省力化。
CV 30/2 Bpバッテリーパワープラス36Vシリーズ
「CVS 65/1 Bp」と「CV 30/2 Bp」の共通バッテリーで、同社では計12個を導入いただき、急速充電器「バッテリーパワープラス 36/60」は3台導入いただいている。
「パシフィコ横浜では、『GBAC STAR™認証』という国際認証制度を取得しています。感染症対策の国際認証ですが、使用している資機材が販売休止や生産中止になった場合に備え、代替品を確保しておくという項目もあります。催事あってのパシフィコ横浜なので、いかなる状況になっても継続できる体制を整えなければなりません。それもあって、十分な在庫を確保しています」
バッテリーパワープラス 36/75
急速充電器「バッテリーパワープラス 36/60」
【写真10】「CV 30/2 Bp」のバッテリーの着脱は簡単。すばやく交換することができる
【写真11】「CVS 65/1 Bp」は予備用のバッテリーホルダーがあり、合わせて最大約120分稼働させることができる
パシフィコ横浜ノースの延床面積は、約47,000㎡──。
カーペットフロアの汚れというのは、パイルに入り込んだドライソイル(砂、シリカ、毛など)が約8割、ウェットソイル(樹脂、油脂類、水分など)が約2割と言われている。
広大なパシフィコ横浜ノースを管理するにあたって、小早川氏は、「ノースに5か所あるエントランス周辺の重歩行エリアは、特に念入りにアップライトがけをお願いしています」と話し、その成果もあってか、開業4年が過ぎたものの目立った汚れはない。毎日の除塵作業が確実な成果を生んでいる。
また、会場設営後の清掃で「KM 85/50 R Bp」を走らせていると、お客様から「ケルヒャーにはこういった製品があるんだ」と声をかけられることもあるという。
「冗談で、『乗ってみますか?』と話すこともあります(笑)。それくらいインパクトがあるのでしょうね。ケルヒャーさんの製品は、とにかく壊れにくい。それに、何かあっても営業の方がすぐに駆けつけてくれますし、些細なことでも状況を見に来てくれて、個人的に連絡しやすいメーカーさんだなと感じています」
【写真12】小早川氏が中心となって整備した事務所。オシャレに整理整頓されている
【写真13】小早川氏のデスク。事務所内はもちろん、デスク上もきれいに整理されている
導入製品
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