お客様導入事例|ビル清掃

ケルヒャー業務用品を導入いただいたお客様の事例をご紹介いたします。

導入事例:クボタワークス株式会社様

導入事例:クボタワークス株式会社様

業務上の課題

導入後の効果

少ない人数で延べ床面積の広い現場をどう清掃すればいいのか…

3機種の清掃マシンを導入し、効率的かつ安全作業を実現!

清掃マシンは初めて…。操作、運用に不安がある

押すだけの簡単操作と取り回しの良さで作業が楽に!

ノンワックス床タイルに付着する油汚れの除去に困っている

世界最小・最軽量の自動床洗浄機導入で衛生的かつスピーディーな作業を実現!

スイーパー、床洗浄機導入企業

クボタワークス株式会社

(大阪府大阪市浪速区敷津東1-2-47 クボタ第2ビル1階)

クボタグループの特例子会社として、2002年に設立。クボタグループ事業所内の清掃業務やPC入力などの一般事務、郵便仕分け・配送、名刺印刷、書類電子化などをメイン事業とし、2023年1月1日現在、203名の障がい者が活躍している。人間を尊重する企業づくりを目指し、育つ環境、育てる環境を整備し、障がい者雇用を推進している。

【協力】
企画部企画課 課長 藤本貴博
クリーンサービス部ピカピ課ウエスト堺匠町事業所 副所長 畑中ます美
クリーンサービス部ピカピ課ウエスト堺匠町事業所 柴田翔輝氏
クリーンサービス部ピカピ課ウエスト堺匠町事業所 永井志帆氏
クリーンサービス部ピカピ課ウエスト堺匠町事業所 草川聖太氏

2022年9月からクボタのグローバル技術研究所の施設管理を担うクボタワークス株式会社は、障がいを持つ従事者が中心となって清掃作業を進めている。
広大かつ近代的な建物であるグローバル技術研究所を、安全作業かつ高い品質を保ち、それを6名の障がい者スタッフたちがどう管理してくのか。

その答えの一つが、日常清掃の機械化であった。

押すだけの簡単操作で効率化できる。しかし、課題は、障がい者スタッフがどれも初めて使う清掃マシンばかりであった。
どのように作業を改善していったのか──。

その実態に迫った。

クボタワークス株式会社
株式会社クボタ グローバル技術研究所

株式会社クボタ グローバル技術研究所

清掃作業をする草川さんと指導をする畑中さん

清掃作業をする草川さんと指導をする畑中さん

  

導入のきっかけ

安全かつ効率的作業を目指した日常清掃の機械化

社会に役立つものづくりをテーマに掲げ、農業機械や建設機械などで日本はもとより世界をリードする株式会社クボタ。1890年の創業から同社は、食料・水・環境に関わる、さまざまな製品を世に送り出してきた。

そんなクボタグループの特例子会社として、2002年7月に設立されたクボタワークス株式会社は、障がいを持つ人たちの雇用拡大に加え、就労移行支援事業を積極的に支援し、主に清掃業務と印刷業務を事業の主軸に置いている。

昨年9月、クボタのグローバル技術研究所が開設した。延床面積は約138,000㎡、敷地面積は約346,000㎡にものぼり、個別集中ブースやコミュニケーション機会を増やせるカフェテリアなどを完備し、最新鋭の太陽光パネルや高効率空調・照明を採用した環境にやさしい建築設計が施されている。

この1階エントランスホールや外周、3階の来客用オープンスペース、7階のカフェテリアといった日常清掃を受託しているのがクボタワークスである。

立ち上げメンバーとして施設の開設当時から在籍する柴田翔輝さん、永井志帆さん、草川聖太さんを筆頭に、障がいを持った清掃スタッフが6名、指導者が3名という少数精鋭のシフトを敷いている。

現場の指揮を執る企画部企画課の藤本貴博課長は、広大なスペースをどう作業し、かつクボタの風土である「安全第一」をクリアできるのかを考えた。

「安全最優先の社風から、清掃作業中にコードがあっては邪魔になってしまいます。クボタの従業員やお客様の安全を配慮した清掃を模索し、コードレスであることを念頭に置きました」(藤本)

同社で活躍している障がいを持つ従事者は、支援学校や職業訓練校、支援機関等の教育や実習を経た後、クボタワークスで研鑽を積み、清掃の基礎をマスターしている精鋭揃いであるが、その一方で、清掃マシンの取り扱いは今回が初めて。

「安全第一」の意味合いには、従事者が簡単に扱えることも念頭に置かれた。

そのうえで、押すだけで除塵ができる、ごみをかき集められる、洗浄できるケルヒャーのマシン群の導入に踏み切った。

・カーペットスイーパー「CVS 65/1 Bp」
・手押し式床洗浄機「BR 30/1 C Bp」2台
・自走式・手押し式スイーパー「KM 70/20 C」3台

いずれもコードレス、かつ専用部でも安心、安全に作業できるものばかりである。

クリーンサービス部の方々

  

企画部企画課の藤本貴博課長は、清掃手法の改革に前向き

企画部企画課の藤本貴博課長は、清掃手法の改革に前向き

  

導入後の効果

簡単操作で最大3人工分の効率化に成功

グローバル技術研究所におけるクボタワークスの清掃始業は、8時からとなっている。終業は15時半。障がいを持つスタッフが働きやすく、かつプライベートの時間をしっかり確保することで、「人を育てる」「人が育つ」「安心できる」職場環境づくりを目指していると藤本課長は話す。また、永井さんを筆頭に女性活躍も推進しており、匠町事業所の約半数が女性スタッフである。

今回導入した3機種は、その職場環境づくりに寄与し、次のように活用されている。



●カーペットスイーパー「CVS 65/1 Bp」

「3階の来客用オープンスペースは、延べ床約1,160㎡。タイルカーペットとなっており、当初は3名の現場従事者と指導員でアップライトバキューム、ハンディークリーナーで作業する予定だった。

「CVS 65/1 Bp」であれば1回の充電で最大1,800㎡まで除塵することができる(写真1-2)。また、作動音は56dBと自社製アップライトバキューム「CV 30/1 Plus」の作動音67dBと比べて、圧倒的に静音性が高いことがわかる。専用部でも安心して作業することができる(写真3)。

現場リーダーとして活躍する柴田さんは、「CVS 65/1 Bp」を次のように評価する。

「これまでカーペットスイーパーを使ったことがなかったけど、押すだけできれいになります(写真4)。40分で全面を除塵できるので、作業の負担になりません」(柴田)

バッテリーパワープラス 36Vシリーズ1個だけで約60分間動作する

写真1
バッテリーパワープラス 36Vシリーズ1個だけで約60分間動作する

メインブラシの接地圧力をランプを見ながら正確に設定することができる

写真2
メインブラシの接地圧力をランプを見ながら正確に設定することができる

作動音は56dBと掃除機よりも静かで、かつコードレスであることから専用部でも安心して動かせる。カーペットフロアに限らずハードフロアも清掃可能

写真3
作動音は56dBと掃除機よりも静かで、かつコードレスであることから専用部でも安心して動かせる。カーペットフロアに限らずハードフロアも清掃可能

2020年に入社した柴田翔輝さんは、チームリーダーとして現場を牽引する存在

写真4
2020年に入社した柴田翔輝さんは、チームリーダーとして現場を牽引する存在

手押し式床洗浄機「BR 30/1 C Bp」

同じく3階にはカフェスペースが併設されておりノンワックス床タイルを採用。

7階の食堂は500席もあり、そこでもノンワックス床タイルを採用している。

ノンワックス床タイルに付着した油汚れは、モップ作業だけでは除去しづらいことから、世界最小・最軽量クラスの床洗浄機である「BR 30/1 C Bp」を導入した(写真5-6)。他の現場で導入していた実績も相まって、同社ではその効果を実証済みということも大きな要因であった。

他にも、トイレの汚垂れ石にも「BR 30/1 C Bp」を使用しているという。

「BR 30/1 C Bp」は、常にきれいな水で床清掃を行うことができ、オンロケーション方式よりも衛生的であり、オフロケーション方式よりもスピーディーに作業することができる。

トイレ清掃を中心に担当している永井さんは、従来のモップ作業と比べて次のような感想を抱いた。

「初めは、こんな機械あるんやなとびっくりしました。モップのほうが慣れ親しんでいますが、作業的には機械のほうが楽になったと思います(写真7)」(永井)

ちなみに、「BR 30/1 C Bp」は、女性従事者でも持ち運べる軽量性も魅力の一つである(写真8)。

カフェスペースの清掃

写真5
カフェスペースには、テーブルと椅子が多くあるが、脚と脚の間に「BR 30/1 C Bp」を滑り込ませることができ、簡単に洗浄することができる

バッテリーパワープラス 18/30の差し込み

写真6
バッテリーパワープラス 18/30を本体の上部に差し込むだけで、コードレスで安全に作業することができる

クボタワークスの永井志帆さん

写真7
2019年に入社した永井志帆さん。慣れ親しんだ清掃ツールを使った作業も大好きだと話していた

女性従事者でも簡単に持ち運びができる軽量性が魅力

写真8
女性従事者でも簡単に持ち運びができる軽量性が魅力

自走式・手押し式スイーパー「KM 70/20 C」

エントランスホールは、石床を採用。延べ床は約1,350㎡にものぼる。日常清掃では、石床表面のごみを回収することが目的である。

また、外周では落ち葉などを回収していくが、当然、夏は暑く、冬は寒いことから、一度に効率よくごみをかき集められる「KM 70/20 C」を導入した。

ほうきとちり取りを用いた人海戦術ではムダが多いことから、ハンドルを押して歩くだけで、効果的に清掃することができる「KM 70/20 C」が大活躍(写真9-10)。

ビルクリーニング技能士3級の資格を取得している草川さんは、導入している3機種を使って作業したことがあり、「KM 70/20 C」については次のように評価する。

「ほうきでごみを掃いたり、集めたりする必要がないですし、1回の作業で済むのでありがたいです(写真11-12)。外周はとにかく暑いですからね」(草川)

両輪でメインブラシを駆動するため、右カーブでも左カーブでも同じようにごみを回収することができる「KM 70/20 C」は、人が押すだけで特別な動力も不要ということもあって、同現場では3台の「KM 70/20 C」が導入されている。

KM 70 20 Cでエントランスホールの清掃

写真9
70cmのワイドな作業幅と大容量のダストコンテナで、効率良くごみを掃き集めていく。エントランス、外周などで計3台も活躍している

KM 70/20 C サイドブラシ

写真10
サイドブラシはメインブラシ同様、床面に対し面圧を調整でき、隅にあるごみを確実にキャッチする

スイーパーの持ち運び

写真11
スイーパーを資機材庫から対象区域まで運ぶ際、サイドブラシを上げておくことができ、傷むことを極力軽減できる

クボタワークスの草川聖太さん

写真12
2021年に入社した草川聖太さんは、ビルクリーニング技能士3級の資格を保有している

  

展望

清掃マシンと障がい者スタッフの働きぶりを横展開へ

労働人口の減少に伴い、いま、日本では障がい者の社会参加と自立が注目されている。清掃作業による身体の動きが身体感覚の向上につながり、きれいにしたことで他者から褒められ、認められることで自己肯定感を高める効果も期待されている。

クボタワークスの理念は、「働くことを通じて社会へ貢献する機会を増やす取り組みを行っております」とあり、藤本課長の現場マネジメントもその理念に基づくものである。

クボタワークスの理念は、「働くことを通じて社会へ貢献する機会を増やす取り組みを行っております」とあり、藤本課長の現場マネジメントもその理念に基づくものである。

「特例子会社のイメージというのは、親会社から守られているというものが強いと思います。けれども、いま現場で働いているみんなには、私や他の指導係がいなくてもしっかりと清掃ができて、それでいて品質を保つことができる。そんな組織づくりを目指しています」(藤本)

そのため、作業の効率化のための清掃マシン導入であったが、障がいを持つスタッフたちの基礎教育も抜かりない。

「草川さんは、ビルクリーニング技能士3級を取得しています。清掃のノウハウがわかっていれば清掃マシンを扱うことも苦ではないと考えています。社内のなかでステップアップしながら、できる業務が増えていけばいいなと思っています」(藤本)

また、同社では、今回のような多くの清掃マシンを導入し、運用するというケースが初めてであった。

当社では、そうしたユーザー様に向けて、きちんとした操作説明、メンテナンス方法、運用後のアフターフォローまでワンストップで行っている。

「障がいを持った従業員に各清掃マシンの説明とフォローをしていただき、大変助かりました」(藤本)

今後、同社はグローバル技術研究所における清掃手法を軸に、同社の他現場でも横展開することを念頭に置いている。


バッテリーパワーのラインナップで作業の効率化

カーペットの除塵を1台で完結。広範囲を隅々まできれいに!

カーペットの除塵を1台で完結
広範囲を隅々まできれいに!

アップライトバキューム、ハンディークリーナーなど、何人工もかけていた除塵作業をカーペットスイーパー1台、1人工に集約。サイドブラシでサ壁際もきれいに。

モップ作業を機械化し。机、椅子の下も楽々洗浄!

モップ作業を機械化し
机、椅子の下も楽々洗浄!

2つのマイクロファイバーローラーによって粗ごみの回収、床面の拭き取りを行い、洗浄作業を効率化。取り回しがしやすく、テーブルや椅子が並ぶ飲食スペースにも最適。

動力は押すだけ!。大容量コンテナでごみを掃き集める

動力は押すだけ!
大容量コンテナでごみを掃き集める

外周や石床の粗ごみを押すだけで簡単に回収することができる手押し式スイーパー。ほうき、ちり取りの作業を削減し、一気に広範囲を清掃できるのが特徴的。