ケルヒャーのサステナビリティ

サステナビリティという考え方は、家族経営のケルヒャーにとって重要であり、深く根づいています。そして私たちは、環境、製品、サプライチェーン、事業、社会、そして従業員に対する責任を果たします。そのような取り組みによってこそ、自分たちが生きている社会のために違いを生み出していくことができると信じているからです。Be the difference!

ケルヒャーが果たすべき責任

持続可能な人間志向の事業展開。これがケルヒャーの行動の基本です。私たちは良き企業市民として、お客様、従業員、そして事業のために価値を生み出し、社会的責任を担うことを目指しています。そしてその責任をあらゆる事業分野にわたって真剣に果たしていこうと考えています。そのためには優れた製品を生み出し、お客様や従業員やサプライヤーとの間に誠実で信頼できるパートナーシップを築き、会社を確実に存続させていくことが大切だと考えています。そしてそればかりでなく、魅力的な労働条件を創出したり、環境に負担をかけない事業活動を展開したり、資源を効果的に活用したりすることにも等しく力を尽くしていきたいと考えています。

サステナビリティに関する情報発信を進めるにあたって、ケルヒャー製品のスローガンをもとに「Be the difference」というモットーを掲げました。なぜなら私たちは違いを生み出して、業界の基準となることを目指しているからです。これを達成するために、ケルヒャーでは2025年に向けた目標を策定しました。2021年中に、私たちは世界中でCO₂ニュートラルな生産を行います。製品やパッケージでは、プラスチックの削減と再生可能原料の使用をさらに推進します。また、サプライチェーン全体にわたってサステナビリティを重要な要素として位置づけていきます。


ケルヒャーのサステナビリティ戦略における行動分野


詳細データ

目標を立てたなら成果が目に見えなければなりません。この点に関してはサステナビリティも例外ではありません。企業である以上、約束しただけでは十分でないからです。戦略で設定した目標を達成し、サステナビリティに関する成果を継続的にチェックすることが大切です。

ケルヒャーでは2014年から世界中のすべての生産拠点と物流拠点でサステナビリティ・ゴールがどれだけ達成できたかについて、体系的・統一的にデジタル化して把握しています。例えば、CO₂の排出量や水とエネルギーの消費量を評価したり、梱包材料の開発を分析したりしています。

ISO 14001など、環境保護をめぐるさまざまな規定や規格の要求事項もケルヒャーでは標準化し、すべてデジタル化してチェックしています。合わせて10,000を超える規定や義務の遵守を目指しています。

指標のレポートは、グローバル・レポーティング・イニシアチブ(GRI)のガイドラインに基づいています。

サステナビリティに関する詳細データ

受賞


創業当初から続くサステナビリティの取り組み

「責任を果たす」。この考え方は、創業当初からケルヒャーの企業風土にしっかりと根をおろしていました。創業者アルフレッド・ケルヒャーと妻イレーネは当時から、社会的な問題に配慮しなければ安定した経済的成功はない、と見抜いていたのです。

1939年、創業間もない私たちの会社がドイツ・ヴィネンデン市に移転したとき、アルフレッド・ケルヒャーは、会社の敷地内に独自の汚水処理施設を建設しました。1940年には貧しい従業員のための「アルフレッド・ケルヒャー支援金」を創設し、1943年から1948年にかけては従業員の子どもたちのクリスマスプレゼントに玩具を作りました。

その後もケルヒャーはさまざまな足跡を残してきました。例えば、リオデジャネイロのキリスト像の初めての大規模な洗浄活動、会社敷地内での独自の太陽光発電システムの運用、ケルヒャー行動規範の発表、エネルギー効率の高い生産をめざす研究プロジェクトの立ち上げ、全世界にわたるエネルギーマネジメントシステムの導入、他社に先駆けた再生プラスチック部品の量産への導入などが挙げられます。

Alfred_Irene

イニシアチブと共同事業