社史・沿革
トップクラスの清掃機機器とサービス体制を実現
ケルヒャー社は、創業者であるアルフレッド・ケルヒャーが1935年に創業し、現在では世界最大手の清掃機器メーカーとして、世界の約190カ国で愛用されています。
■創業
アルフレッド・ケルヒャーは1901年3月にドイツのバート・カンシュタットで生まれました。好奇心旺盛で発明好きなアルフレッドは、23歳で公認技術者としての資格をシュトゥットガルト技術大学で取得し、父親の会社の代理店に勤務します。
その後数年間で、代理店を技術コンサルティング会社へと成長させます。1935年には自分の事業を立ち上げ、ドイツの大手航空会社ルフトハンザ社から航空機のエンジンを暖める暖気用ヒーターの開発を依頼されます。わずか2年の間に全く新しいガソリン燃焼式温風送風機を開発し、量産体制を確立しました。これがケルヒャー社の前身となります。
■温水高圧洗浄機の開発成功
戦後は、砲弾の殻を使った丸型鉄製ストーブや台所用レンジ、手押し車など、幅広く事業を展開しました。また、後にフォルクスワーゲン販売会社を設立するエルンスト・ハーン氏と共に、車両運搬用のトレーラーの製造も手掛けました。さらに1950年には、ヨーロッパで最初の温水高圧洗浄機の開発にも成功しました。当時としては革新的な製品のため、すぐに普及することはありませんでしたが、この出来事がケルヒャーの高圧洗浄機の原点であり、国際的な企業に発展するための礎となりました。
■選択と集中、清掃機器専業メーカー
創業者のアルフレッドは、1959年9月に58歳の若さで心臓発作で急逝。会社経営は妻のイレーネが引き継ぎました。イレーネは優れた経営手腕で多角化戦略を推し進め、企業規模を拡大していきました。しかし、1974年頃の戦後最大の不況時に、事業を選択し経営資源を集中する必要性に迫られました。その時に選んだのが高圧洗浄機です。業務用高温高圧洗浄機は、ケルヒャーがヨーロッパではじめて開発した製品であり、一番強い分野でお客様のニーズに応えたサービスを提供するという戦略をとりました。それに合わせ、コーポレートカラーも青色から、キレイでフレッシュそして目立つイエローに一新しました。
■世界初の家庭用高圧洗浄機
1984年、世界初の家庭用ポータブル高圧洗浄機「HD 555 profi」で 家庭用市場に参入しました。業務用をベースに開発したもので、キャッチフレ ーズは『プロのようにきれいにします』。初年度3,600台の販売台数が、翌年には30,000台に達し、家庭用製品市場での地位を確立しました。現在では8,000万台以上を販売し、世界のマーケットリーダーとなっております。
■現在の主力製品
業務用清掃機器
高圧洗浄機、各種クリーナー、床洗浄機、スイーパー、シティクリーナー、インダストリアル関連など。
家庭用清掃機器
高圧洗浄機、手押し式スイーパー、バキュームクリーナー、スチームクリーナー、各種クリーナー(窓用バキュームクリーナー、水フィルター掃除機)など。
設置型・大型清掃機器
務用及び特殊な清掃機器システム、設置型洗浄設備、車両洗浄機、タンク洗浄機、水処理システムなど。
3,000機種もの清掃機器を有します。
海外ネットワーク
世界80カ国で150以上の関連企業がビジネスを展開し、お客様を身近で支えています。
ケルヒャーの売上の86%は、ドイツ国外の売上です。
会社沿革
ケルヒャー ジャパン | ケルヒャー ドイツ本社 | |
1935 | 独ビュルテンベルク地方バート・カンシュタットにアルフレッド・ケルヒャー社創立 温風ヒーター等を製造 |
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1939 | 同地方ヴィネンデン(現住所)に移転 航空機エンジン用ヒーター等を製造 |
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1950 | ヨーロッパ初の温水高圧洗浄機を開発 | |
1959 | 創立者アルフレッド・ケルヒャー急逝 妻イレーネ経営を引き継ぐ |
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1968-74 | 事業が多様化 2艘型ボート等を製造 |
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1974-79 | 社の中核事業である「高圧洗浄」に事業を集中 企業カラーをブルーからイエローに変更 |
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1980 | 戦略を統合:「輸送と建物」の分野での世界の洗浄作業に関する基本的なニーズに応える | |
1984 | 世界初のポータブル高圧洗浄機を開発、消費者市場に参入 | |
1985 | 『自由の女神』洗浄(ニューヨーク) | |
東京都新宿区岩戸町にケルヒャー クリーニングシステムズ株式会社設立 同住所に東京支店開設 資本金4000万円 札幌支店開設 大阪支店開設 |
1988 | |
福岡支店開設 資本金を9700万円に増資 |
1989 | イレーネ・ケルヒャー他界 息子ヨハネスが経営陣に加わる 最初の門型洗車機を開発 |
名古屋支店開設 資本金を1億4000万円に増資 |
1990 | 『キリスト像』洗浄(リオデジャネイロ)ー1980年にも実施 『ブランデンブルグ門』洗浄(ベルリン) 『発見のモニュメント』洗浄(リスボン) |
1991 | ISO9001取得 | |
社名をケルヒャー ジャパン株式会社に変更 資本金を2億2000万円に増資 |
1992 | 『独立記念塔』洗浄(ジャカルタ) 『プリンセス橋』洗浄(メルボルン) |
1993 | 消費者向けに屋内製品をラインアップ 『セント・ゲレールト像』洗浄(ブタペスト) |
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宮城県黒川郡大和町に本社社屋・工場を新築、本社を移転 同住所に仙台支店開設 |
1994 | |
1995 | 『ロシアンレジデンス』洗浄(エルサレム) | |
1996 | ISO14001取得 | |
1998 | 『サン・ピエトロ広場』洗浄(ヴァチカン市国) | |
広島平和記念公園のモニュメント洗浄 資本金を3億円に増資 |
2000 | 総売上高10億ユーロ(約1350億円)を突破 『シドニーオリンピック』全会場 洗浄システム採用される(オーストラリア) |
広島支店開設 | 2001 | 『メムノンの巨像』洗浄(ルクソール) |
資本金を4億2000万円に増資 | 2002 | |
資本金を4億9200万円に増資 北関東支店(現宇都宮営業所)開設 |
2003 | パナソニック・トヨタ・レーシング・F1チームスポンサー提携 『ルフトハンザ航空ジャンボ機』洗浄(シュペーヤー) 『ランナー像』洗浄(アテネ) |
名古屋支店を名古屋市北区真畔町に移転 |
2004 | |
2005 | 『マウントラッシュモア』洗浄(サウスダコタ州・米国) | |
鹿児島営業所開設 横浜営業所開設 |
2006 | 『うそつき橋』洗浄(シビウ、ルーマニア) |
日本橋クリーニングプロジェクトスタート テスト洗浄実施 |
2007 | 『オレフタル・ダム』ダムアート(アイフェル国立公園・ドイツ) |
設立20周年記念『松田川ダム エコ・アート』(足利市) 札幌支店を札幌市白石区に移転 |
2008 | 『スペースニードル』洗浄(シアトル) |
大阪支店を摂津市、福岡支店を糟屋群に移転 | 2009 | 『ポチョムキンの階段』洗浄(オデッサ、ウクライナ) |
東京支店をさいたま市南区に移転 道東営業所開設 日本橋洗浄(東京都) |
2010 | 『ユーロマスト』洗浄(ロッテルダム) |
北東北営業所開設、ケルヒャーセンター併設
名古屋支店を名古屋市天白区に移転 広島支店を西区に移転 日本経団連に加盟 |
2011 | 『Nソウルタワー』洗浄(ソウル) |
名古屋支店、広島支店、大阪支店、東京支店、本社にケルヒャーセンター併設 北陸営業所開設、ケルヒャーセンター併設 「原爆の子の像」再洗浄(広島県) 新潟営業所開設、ケルヒャーセンター併設 |
2012 | 『カイザー・ヴィルヘルム記念教会』洗浄(ベルリン) |
四国営業所開設、ケルヒャーセンター併設 道東営業所移転、ケルヒャーセンター併設 |
2013 | 『ロンドン・アイ』洗浄(ロンドン) |
福島営業所開設 札幌支店移転、ケルヒャーセンター併設 |
2014 | 『独立記念塔』洗浄(ジャカルタ) |
宇都宮営業所移転 | 2015 | 『アーヘン大聖堂』洗浄(ドイツ) |
静岡営業所開設 | 2016 | 『エリクソン・グローブ 』洗浄(ストックホルム) |
本社を新横浜へ移転 日本補助犬協会チャリティクリーニング |
2017 | 『グリーンウッド墓地』洗浄(ニューヨーク、米国) |
設立30周年記念イベントを東京国際フォーラム(東京・丸の内)にて開催 鹿児島営業所移転 神戸ロジスティクスセンター、神戸修理センター開設 |
2018 | |
代表取締役社長 マーク・ヴァン・インゲルゲム 就任 「ケルヒャー インダストリアルショールーム横浜」開設 |
2020 | |
横浜に直営の「ケルヒャーファクトリーアウトレット 南町田」オープン 「長崎原爆資料館」クリーニング |
2021 | |
仙台新オフィス開設 宇都宮営業所と福島営業所を統合 りんくうプレミアム・アウトレットにアウトレット店をオープン 広島「平和記念公園」クリーニング |
2022 | |
設立35周年記念イベントをウェスティン東京(東京・恵比寿)にて開催 大阪支店移転 広島平和記念公園G7おもてなし清掃 埼玉スタジアム2OO2クリーニング |
2023 | |
代表取締役社長 大前 勝己 就任 代表取締役副社長 柴田 佳代子 就任 |
2024 |