従業員に対する責任
企業の成功の基盤となるものは何でしょう? 私たちの考えでは、それは従業員です。そのためケルヒャーは、人間志向の経営理念を掲げ、オープンなコミュニケーションを大切にしています。私たちは最善の労働環境の創出を目指して、フレックスタイム制の採用、多彩な研修、幼児保育手当の支給、病気休職後の職場復帰の援助を行い、また職場でのスポーツ活動に取り組んでいます。
「その人がいなければ成功はない、そんな人々が我が社にはいるのだ」
私たちが常に心がけていること、それは家族の価値観に寄り添うことです。そのため私たちは、従業員の健康に対する責任を引き受け従業員の能力向上に力を尽くします。
創業者のアルフレッド・ケルヒャーは、従業員との特別な関係について次のように書き記しています。「その人がいなければ成功はない、そんな人々が我が社にはいるのだ」。アルフレッド・ケルヒャーの姿勢は今日もなお、ケルヒャーの経営理念の規範であり礎でもあります。職業と家庭の調和、従業員の健康、さらには継続的な研修と職能向上はケルヒャーの経営理念において中心的な役割を果たしています。
私たちは、互いの価値を認め合う思いやりのある関係を従業員との間に築いていきたいと思っています。ケルヒャーが清掃技術に関して世界の市場とテクノロジーをリードする企業になれたのも、従業員の努力の賜物です。
展望:従業員をめぐる私たちの活動とプロジェクト
紙は再利用、アイデアは常に新しく
サステナビリティマネージャーという役職は、世界中のケルヒャーの拠点で足並みを揃えてサステナビリティに取り組むことを目指して設けられました。その仕事にはどのような意義があるか、また克服すべき地域特有の課題にはどのようなものがあるか、3人のマネージャーが語ります。
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どんな意見も大切に:サステナビリティ・ゴールに社員の声を反映
すべての人に関わる問題であれば、その解決にはすべての人に参加してもらうのが一番です。2025年に向けたサステナビリティに関する戦略を定義するにあたって、ケルヒャーでは「サステナビリティを語る朝食会2020+」が開催され、ブラジル、中国、ドイツの社員が大きな役割を果たしました。
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概要:従業員のための取り組み
グローバルな協力関係の改善
従業員アンケートを見れば、すでにうまくいっていることは何か、まだこれから努力しなければならないことは何かが分かります。世界中の従業員たちはケルヒャーで働くことに満足し、会社に強い思い入れを抱いています。一方で改善したいこととしては、例えば部門や国を超えた協力関係の広がりがあります。そのための措置のひとつとして、2018年初頭、従業員世界ミーティング(Employee World Meeting)が開催され大きな成功を収めました。参加した従業員たちはケルヒャーにおけるグローバルな協力関係の改善に向けて、さまざまな可能性を論じ合いました。
シリコンバレーの息吹。イノベーションラボ
ケルヒャー・イノベーションラボでは、多様な専門分野のスタッフが力を合わせ、さまざまなイノベーションに取り組んでいます。各チームでは、新しい製品やサービスだけでなく、ビジネスモデルそのものの開発も行われています。目指すのは新規事業を真の成功に導くことです。しかしその際大切なのは、豊かな成果を上げる新しいビジネス分野を切り拓くことだけではありません。ケルヒャーの企業風土の中で企業家的発想を育てることも大切なのです。イノベーションチャレンジにはすべての部門の従業員が応募できます。
360°健康マネジメント
従業員の健康はサステナビリティ戦略2020において、ケルヒャーの企業風土に常に定着している必要のある価値であると定義されています。従業員の健康を促進するために、私たちは多様な措置を考案し、それらを順次実施して定期的に評価しています。例えば、職場を人間工学の観点から定期的に点検し、改善を図っています。またケルヒャーのすべての拠点で、昼休みの運動からインフルエンザ予防接種にいたるまで、従業員のニーズに特別に合わせた健康増進活動を展開しています。
成功のためのプログラム
60ヵ国、100社の従業員は、それぞれの業務に応じたスキルアップの機会を与えられ、平等に評価され、さらに適切なスキルを身につける教育を受けることができなければなりません。そのために私たちは従業員の職能向上に関して世界中で同じスキームを用意し、国際的なプラットフォームで統一的に運用しています。
仕事と家庭の両立
ケルヒャーが初めて「仕事と家庭の両立」監査証明書を取得したのは2013年12月のことです。この監査証明書は、職場におけるファミリーフレンドリーな施策の発展に特に力を入れた企業に与えられます。パートタイムモデルやフレックスタイム制を採用しているほか、ドイツのケルヒャーでは、幼児保育手当の支給や従業員の子どもたちへの休暇プログラムの提供を行っています。
仕事と大学教育は両立可能
従業員の中には仕事をしながら高度な技術資格やマイスター資格、さらには大学の卒業資格を得ようと努力している者もいます。学士や修士を目指す従業員にはケルヒャー奨学金を支給しています。こうした支援制度により、2014年専門誌『ヒューマンリソースマネージャー』が選ぶヒューマンリソースエクセレンス・アワードで、ケルヒャーは第2位を獲得しました。