洗浄リポート - 2008年7月14日
エコ・アートプロジェクト
7月20日(日)からの高圧洗浄機による作業に先立ち、14日(月)から印付け作業が始まりました。ダムのように大きなキャンバスとなると、型を使うことはできませんので、あらかじめ原画を700~800ほどの点にし、測量技術により座標を計算します。その点を一点一点レーザーで示し、ロープアクセス技術者が壁を降りて、3~4日掛けて印を付けていく作業です。
初日の今日は、昼過ぎに現地入り。まず安全祈願祭を執り行い、7月31日までの期間中の安全を祈りました。(写真左)神主さんはこの松田川ダムの建設時にも起工式での安全祈願をされており、不思議な縁を感じました。これで安心して作業に臨むことができます。
「hanazakari~花ざかり」の原画(図1)は、758の点にデータ化され、長さ228m、高さ56mのダムの壁面への位置がすでに決められています。50mほど離れた2箇所の測量器からレーザーが正確に示すポイントに、4名のロープアクセス技術者が2組に分かれ、両端から次々と印を付けていきます。(写真2)
初日とあって、作業の始めはトランシーバーなど装備の調整に時間がかりましたが、1時間もしないうちに息もピッタリ合って、順調に作業が進みました。ロープアクセス技術者の巧みなロープさばきは見事の一言で、全く不安を感じさせずに淡々とポイントをダム面に付けていきました。今日は220点、右端の花ひとつと左端の花の7割が終了しています。
今日は曇りがちの天気で作業には絶好の気象条件でした。(写真3)明日も天気はよさそうですが、ダム面が南向きで直射日光を浴びるため、体力をかなり消耗することが心配されます。十分休憩を取りながら安全第一で進めます。
ダムには次々と訪れる人があり、エコ・アートが洗浄することで絵を浮かび上がらせるということを知ると、興味深く見学されていました。