今こそ衛生対策が重要です
新型コロナウイルス(別名SARS-CoV-2)の感染が、世界中で拡大しています。人から人への主な感染経路は、飛沫感染といわれています。一人ひとりが簡単な衛生対策を行うことで、この命に関わる肺病から自分自身や他者を守り、急速な感染拡大を防ぐことができます。本特集では、感染を防ぐのに最も効果的な方法をいくつかご紹介します。
※このページは、ドイツのケルヒャー(Alfred Kaercher SE & Co. KGH)が公表した資料をもとに日本語に翻訳したものです。日本の規制などの観点から一部、削除、改変または追記しております。内容および解釈についてはオリジナルが優先することをご了承ください。
コロナウイルスの発生源は?
2020年3月11日、COVID-19のパンデミック(世界的流行)が世界保健機構(WHO)により宣言されました。肺病の原因は、コロナウイルスSARS-CoV-2です。局地的なエピデミック(流行)に比べ、感染病のパンデミックは現状で見られるような世界的流行に拡大する可能性があります。コロナウイルスに感染すると、咳、熱、鼻炎、倦怠感など、インフルエンザに似た症状が現れます。また、呼吸障害、首の痒み、頭痛、手足の関節痛、吐き気、下痢、悪寒などの症状が見られる場合もあります。病状の経過には個人差があり、一人ひとり大きく異なっています。そのため、自覚症状なく進行する場合もあれば、重度の肺炎により肺不全や死に至る場合もあります。研究者は、コロナ病原体SARS-CoV-2は、中国の都市・武漢(湖北省)の食品市場で野生動物からヒトに感染したと推測しています。ですが、宿主の動物については、未だ断定できていません。現時点では、宿主のコウモリから病原体に感染した別の動物が市場で売られ食されたことで、SARS-CoV-2病原体の中間宿主の役割を果たした可能性が高いと推測されています。
感染病の原因
感染病は、ウイルス、細菌、真菌など、様々な病原体により引き起こされます。
コロナウイルスSARS-CoV-2の感染経路
飛沫感染・・・
現在の情報によると、コロナ病原体SARS-CoV-2の主な感染経路は飛沫感染といわれています。これは、咳やくしゃみにより、病原体が空気中に拡散されることで起こります。最悪の場合、これらの病原体を吸い込んだその他の人も病原体に感染します。
間接感染・・・
間接感染も、このウイルスの感染経路になりえます。咳やくしゃみを手でおさえたあと、ウイルスが付着した手でドアノブ、携帯電話、タッチスクリーン、椅子の背もたれなどを触ると、ウイルスが表面に付着し健常者への感染原因となります。
接触感染・・・
接触感染も、ウイルス性疾患が拡大する経路の一つです。ヒトの便がわずかでも汚染された手を介して病原体が健常者に到達します。たとえばキスなどをすることで、目、のど、鼻、上気道の粘膜から病原体が直接体内に侵入すれば、感染する可能性もあります。接触感染が新型コロナウイルスの感染経路になりえるかどうかについては、まだ明確には解明されていません。石鹸での手洗いの徹底は、接触感染を防止できる最も効果的な対策の一つです。
自分自身や他の人の感染を防ぐには?
現時点で新型コロナウイルスを予防できるワクチンはないため、それぞれの自宅や身の回りだけでなく、公共の場でも簡単な衛生対策を行うことが非常に重要となります。
コロナ対策で衛生対策が特に重要となるわけ
定期的な清掃が行われている清潔で管理の行き届いた環境では、多くの人々が触れる場所や物が細菌やウイルスの温床とならないため、病原体の感染リスクは大幅に減少します。清掃が行き届いていれば、人々の手が届きにくい場所であっても病原体の排除も徹底されます。
以下もお読みください・・・
自宅や公共の場所を清潔かつ衛生に保つための清掃対策。
注:本ページは、衛生管理の参考にできるものとして翻訳して公開しております。掲載している手順や情報などにより予防・治療などの効果があると保証するものではございません。情報は2020年3月25日現在を元に構成しております。今後の研究・調査などにより状況や対処・衛生管理方法などが変わることがございます。ご了承ください。