ママにおすすめ!赤ちゃんに安心な“清潔おそうじ術”
ママにおすすめ!
赤ちゃんに安心な"清潔おそうじ術"
大人だけなら気にならなかった住まいの環境も、赤ちゃんがやって来るとなると、いろいろ気になるものです。
尖ったものや固い物など「目に見える危険」はもちろん、菌やウイルスなど「目に見えない危険」にもしっかり目配りしておきたいもの。
特に、免疫力が未発達の赤ちゃんにとって、菌やウイルスは「小さな大敵」です。そこで、赤ちゃんと一緒に暮らすご家庭にもおすすめの“清潔おそうじ術”をご紹介します。
お掃除しやすい環境づくりを心掛ける
清潔な環境を維持する基本は、やはりお掃除です。食べこぼしなどが放置されたままになっていると、ばい菌やカビが繁殖してしまいます…。赤ちゃんのいるご家庭では、とにかく小まめに掃除して衛生的な環境を心掛けることが大切です。
そのためには、お掃除しやすい住環境にしておくことも重要で、例えば以下のような点を注意するようにしましょう。
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- 床にモノを置かない
- 床に物があると、そこにホコリやゴミが溜まり、ばい菌やカビ、ダニなどの温床になりがちです。ハイハイするようになると、床に落ちているゴミに付着している菌やウイルスが、赤ちゃんの口に入る危険性も高くなります。従って、とにかく床には物を置かない習慣を作りましょう。
- また、床に物がなければお掃除がはかどるようになります。何かと忙しいママにとって、さっと手早くお掃除できることは大切で、ひいてはそれが小まめなお掃除にもつながるのです。
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- お掃除用具は
取り出しやすいところに - 衛生的な環境を保つコツは、何といっても汚れたらすぐお掃除する事。汚れがひどくなってしまってから何時間もかけてお掃除するより、汚れた時にサッとお掃除した方が、ずっと楽だからです。しかも、汚れは時間が経てば経つほど取れにくくなり、ばい菌やカビも増えてしまいます。「汚れたらすぐ掃除」、これを心掛けましょう。
- そのためには、お掃除用具は取り出しやすく、片付けやすい場所に置いて行く事がポイント。
- お掃除用具は
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- 特に床掃除をしっかりと
- 赤ちゃんは床から数センチ~数十センチという距離で生活することが多くなります。大人よりもはるかに床の近くで活動するため、床のお掃除は特に念入りに行いましょう。
- ポイントは「朝一番に床掃除する」こと。理由は、空気中のホコリなどは夜の間に床に落ちるからです。人が歩き回ると風で再び舞い上がってしまうので、朝一番に床掃除してしまうのが最も効果的なのです。
また、掃除機の場合、排気によって床のホコリを舞い上げるので、シートモップなどを使って床掃除すると良いでしょう。
ナチュラルクリーニングを心掛ける
デリケートな赤ちゃんには、できるだけ化学物質は使いたくないのが親心。市販の洗剤や除菌製品はもちろん安全には充分な配慮をしているはずですが、それでも安全と安心は違います。赤ちゃんや環境にとってより安心な暮らしを求めて「ナチュラルクリーニング」を取り入れるママたちも増えています。一例をご紹介しましょう。
- ナチュラルクリーニングとは
- 台所などにある身近な素材を使ってお掃除する方法で、いわば“おばあちゃんの知恵袋”のような昔ながらの暮らしの知恵。お酢などの食べられるものを使うほか、茶葉や米のとぎ汁のような、捨てていたものを有効活用することで、人にも環境にも優しいお掃除を実践するものです。
- お酢には殺菌作用があるので、テーブルやまな板の除菌の他、洗濯機の除菌などにも利用できます。こびりついた水垢にも有効なのでシンク周りの磨き掃除にも威力を発揮します。
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- 重曹はいわゆる“ふくらし粉”(炭酸水素ナトリウム)で、お菓子作りなどにも使われる素材。アルカリ性なので酸性の油汚れに効果を発揮します。お酢と重曹を混ぜると最強の洗剤になるとされ、レンジフードやフライパンの焦げ付き、排水口、トイレ、浴槽などの頑固な汚れにおすすめです。
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- 水溶き片栗粉を魚焼きグリルに流し、冷めて固まったらペロンと剥がすだけで、ギトギト汚れがサッパリと取れてしまいます。
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- 湯飲みの茶渋は塩を付けて擦り洗いすると、キレイに落ちます。さらにみかんの皮に塩を付けて洗うと「リモネン」という成分が作用して、よりスッキリ落ちます。
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- お茶ガラを使って拭き掃除すると、ほこりや髪の毛などをからめとってくれるので効果的です。お茶のカテキンには抗菌作用もあるので、捨てる前にもうひと働きしてもらいましょう。
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- 卵の殻は研磨剤として利用できるので、レンジ周りや水筒の水垢落としなどに効果的です。
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- お米のとぎ汁には洗浄効果があるので、つけ置き洗いに利用すると効果的。魚焼きグリルをつけ置きしておけば、生臭さも取れるそうです。
除菌掃除
免疫力は、菌やウイルスに感染することで少しずつ獲得していくもの。従って、感染経験のない赤ちゃんには免疫力が備わっていないのです。生後半年ぐらいまではママからもらった免疫力が守ってくれますが、その後は徐々に薄れて行くので菌やウイルスに対し“無防備”な状態が続きます。このため、乳幼児はしょっちゅう病院のお世話になる事になるのです。赤ちゃんを菌やウイルスから少しでも守るには、やはり除菌対策が大切です。
- 衛生商品は正しく使い分けることがポイント
- 最近では様々な衛生商品が開発されていますが、そこには「除菌」「消毒」「殺菌」などの言葉が並んでいます。似たような言葉ですが、それぞれ違いがあり目的に合わせて使い分けることが大切です。
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- 除菌・消毒・殺菌の違い
- 除菌とは石鹸で洗い流すなど、物理的に微生物を「除去」することで、必ずしも菌やウイルスを「死滅」させるとは限りません。一方、殺菌は微生物を「死滅」させることであり、消毒は「有害な微生物のみを殺菌」させることを意味します。
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- 薬事法上「除菌」としか
表示できない場合も - 薬事法では、殺菌・消毒という言葉の使用を認めているのは医薬品と医薬部外品だけです。それ以外の商品では、殺菌・消毒効果があっても「除菌」としか表現できません。逆に言えば除菌と表現しながら、実は殺菌・消毒効果があるものがあることも覚えておきましょう。
- 薬事法上「除菌」としか
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- 目的に合わせた
使い分けを - 例えばインフルエンザは塩素系の除菌剤やアルコールタイプの消毒剤に対する抵抗力が弱いといわれます。また、ノロウイルスは薬剤に対する抵抗力が非常に強く、アルコールではあまり効果が期待できないとされます。このように菌やウイルスによって効果的な衛生用品は変わってくるので、目的に合わせた使い分けが大切なのです。
- 目的に合わせた
スチームクリーナーで除菌掃除
赤ちゃんのいる住空間の除菌で注目を集めるのが「スチームクリーナー」です。では、そのメリットと注意点を見て行きましょう。
- メリット
- ・高温のスチームでしっかりと除菌ができる
・水拭きでは取れなかった頑固な汚れもサッと取れる
・油汚れもサッパリ取れて、仕上がりはサラサラ
・モーター音がないので赤ちゃんのお昼寝タイムにお掃除できる
・排気がないのでホコリやばい菌などを巻き上げない
・水だけしか使わないので赤ちゃんにも安心
注意点 | ・高温になるので赤ちゃんが近くにいる時は注意が必要です。 |
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掃除できる場所
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- フローリング
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- 浴室のカビ
- こびりついた黒カビを取り除くことはできませんが、カビ菌を死滅させ広がりを抑えます
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- 洗面所周りのカルキ汚れ
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- キッチンの油汚れ
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- トイレ周り
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- チャイルドシート
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- 布製ソファ
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- 畳
- スチーム掃除のポイント
- 30センチを1秒ぐらいのスピードでゆっくりと動かすと、水分が残らず汚れを落とせます。